おおきく振りかぶって

 今日も開き直って漫画。ブック○フへ行くと、棚に並ぶ前のワゴンにひぐちアサおおきく振りかぶって」(アフタヌーンKC)1〜6巻までが待機していたので、すかさず購入。棚に並んでしまうと幾人もの手が触れて小口が汚れてしまうので、これはラッキー。しかし、最近読む漫画のほとんどはアフタヌーン連載のもの。これでは毎月本誌を買ったほうがよいのかどうか悩むところ。さて、巷では評判の野球漫
おおきく振りかぶって」ですが、小心者で情緒不安定のピッチャー(グラウンドではいつもキョドっている)を主人公に、気持ちの優しいチームメイトたちがともに甲子園を目指すという近頃めずらしい爽やかな漫画。巨乳の女監督、主人公のいとこである不思議ちゃんぽい女の子など、クセのある脇役も配してはいるけれど、基本的には非常に前向きなストーリー。魔球や超人的な技、現実離れした修行などはいっさい出てこないし、対戦相手すら皆いい奴ばかりなのである。ふつう、スレた読者ならここで眉につばをつけつつ読むところだが、真実はその逆でこれがじつにおもしろいんですね。おそらく作者の野球に対する愛情がひしひしと伝わってくるからで、お世辞にも決してうまいとはいえない絵だけど、いい漫画だなぁと思えてくるのだ。すでに汚れた体と心になってしまった、自分のようなおやじ達にこそ読んで欲しいと思った漫画でした。
 さて、今日売れたCDの中で説明をひとつ。「クリスティン・パーフェクト」はフリートウッド・マッククリスティン・マクヴィーが、マック加入前に出した最初のソロ・アルバム。この後、ジョン・マクヴィーと結婚してパーフェクト姓からマクヴィー姓に。この頃はブルース・バンド、チキンシャック脱退直後ということもあり、収められているナンバーはその影響が強いものもあるけれど、後年のマックのメロディーラインに通じるようなマクヴィー節がところどころで聴ける。ライナーを読んで知ったけど、お父さんは大学教授だったんですね。
クリスティン・パーフェクト(紙ジャケット仕様)