スクリーントーン

ogawamachi2006-04-13

 昨日からすぐ隣で住宅の新築工事が始まり、ユンボの立てる振動がときどき部屋まで伝わってくる。尻がむずむずして落ち着かない。昨晩はコーヒーを飲んだせいで眠れず、今朝起きたのが9時前。早起きになって喜んでいたのに。
 仕事はいよいよ全開モードで片づけなければならないのだが、今日もたいして乗れず。夜、先日K川書店のS沢氏との話で出た最近の漫画のスクリーントーンの使用状況というのが気になり、手元にあったコミックス数冊を見てみる。このあいだ大部分を売ったばかりなのでたいして参考にならないが、「ワンピース」「ナルト」などジャンプ系の漫画ではスクリーントーンの使用はきわめて少ない。それに対し同じ少年誌でもマガジン連載の「エア・ギア」はスクリーントーンを細かいコマにまで使用している。
 概してスクリーントーンの多用は紙質の悪い本誌連載の際は紙面が汚くなるといわれているけれど、単行本化の際は紙が変わるので、印象が変わるのはたしか。マガジン本誌での「エア・ギア」は読んでないけれど、コミックスを見た限り、大暮維人は印刷の効果をよく知っているなぁ、と思う。見開きのページなんか、素晴らしい出来上がり。対して「ナルト」はコミックスでは画面が白っぽくメリハリにかけてしまっている。「ワンピース」は過剰な描き込みを迫力に転じているわけですが。
 画風という問題もあり一概に善し悪しはいえないけど、これらはやはり経験の差なんだろうか。アシスタントの数という問題もあるけれど。漫画の編集歴が長いS沢氏によると、原稿の仕上がりで手抜きが多いのは最近の漫画の問題だとか。普段、素人のわれわれはストーリーを追うのに夢中になってるわけだけど、こうしたテクニック面から漫画を読むことも漫画家さんの努力を知る一つの術なんですよね。