賃貸宇宙

 土曜日ということで沿線の古本屋へ。別に平日にまわってもいいのだけれど、人様が働いているかと思うと、なぜか罪悪感がともなうので、俺の行動様式も勤め人の頃に準じてしまうのです。今日はS川の店で自分用に、都築響一「賃貸宇宙」(上下巻・ちくま文庫)1000円、根本敬湯浅学船橋英雄「幻の名盤百科全書」(水声社)950円を購入。新刊の値段ではとても買わない本だけど、きれいな状態でこの値段なら即買いでしょう。分厚さに圧倒されるが、この手の厚い本はビジュアル的にもオブジェ的にも大好きです。が、「賃貸宇宙」は造本上の問題点があり、読んでいると背と本体の糊付けが剥がれていくことが難点。本文ページ自体は糸かがりがされているのでバラけることはないのだが、最終的には壊れてしまうのです。内容が素晴らしいだけに、それだけが残念。にしても、「TOKYO STYLE」の続編とはいえ、下々の暮らし(俺もその一人)には何の変化もないというところが素晴らしいですね。トレンドなんか関係ねぇーですよ。


賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈上〉 (ちくま文庫)