この休みは漫画ばかり
仕事は先々週10日に校了して無事に終了。それから昨日まで自主的休業状態。どこに出かけるというのでもなく漫画ばかり読んでました。反省。
大阪が舞台の連作漫画。四コマで見かける絵柄とは違い、本作では違った線。森下裕美ってこんな絵柄だったっけ? と思ったが、これがどことなくエロチックでいいんですよ。美人として出てくるキャラクターも、どちらかというとブス可愛い顔。人情噺にうまくはまってくれる。安易な「泣ける話」と一線を画す、笑えて泣ける作品。オススメ。
・河合克敏「帯をギュッとね!」1〜30巻 サンデーコミックス
・河合克敏「モンキーターン」1〜30巻 サンデーコミックス
「とめはねっ!」に触発されて、河合克敏の旧作を一気読み。いやぁ、二作ともすんげぇ面白かったです。構成力、ストーリーテリングとも抜群。ジャンプ系とは違う、サンデーでの少年漫画の王道はこれだ、とでもいうかのような見本。これだけの力があれば、青年誌での連載も成功するのでは。絵柄も変えてきたあたり、研究心もさすが。
アニメーターになりたての双子(姉と弟)が主人公。少女漫画風の絵柄でほのぼの路線を想像すると大間違い。業界の内幕から恋愛まで痛い話が満載の熱い漫画。6巻で業界にようやく落ち着くことができた姉弟。しかし、それぞれの恋模様はどろどろ。題材が珍しいだけに、貴重な漫画といえるかも。絵がちょっといまの時代には古いのだけど、テーマ自体はよし。俺は結構好きな漫画でした。
この間、唯一読んだ活字の本。創元推理文庫の黒川博行もこれで7冊目。警察小説+本格+サイコサスペンス、さらに刑事、犯人、追われる女の三者それぞれの視点で描かれるという綱渡り的な構成が破綻せず、ラストまで異様にテンションの高い作品。いやぁ、これ、傑作ですね。同文庫での黒川作品も残り3冊。読み終えるのが惜しいなぁ。
そのほかに読んだものは、松本大洋「鉄コン筋クリート」、新刊では、奥浩哉「GANTZ」21巻、CLAMP「xxxHOLiC」11巻など。お恥ずかしい限りです。さて、今日から気持ちを入れ替えて業務に復帰せねば。