大晦日

 夕方は早めに食事。筑前煮とカンパチの刺身でお酒。それをちびちびやりながら、サイトの更新をチェック。夜、荻原規子RDG レッドデータガール はじめてのお使い」(角川書店)を読む。紀伊山中にある格式高い神社の娘・泉水子(いずみこ)は姫神の末裔だが、本人はそんなことは知らずに、周囲から静かに見守られながら大事に育てられていた。その泉水子が中学3年になった春、東京の高校に入学するようにと父から薦められる。しかも、山伏の子で同い年の深行(みゆき)を下僕としてつけるという。訳のわからない泉水子は修学旅行先の東京で母に会おうとするが、そこで力の発現を得る……。現代屈指のファンタジーの書き手・荻原規子の2008年の最新作。第2巻目は舞台を東京の高校に移すのだろうが、早くも続きが読みたくてたまらない。