花粉症

 花粉症のせいか、このところ体が熱っぽくなって仕事が手につかなかったのが、週末からは目が痛くなり、さらに仕事がつらくなる。シバシバして目を開けていられないんですよ。本を読むのもきついのだが、何か読んでからでないと寝付けないので、それはやめられない。ここ2、3日で読んだのは、黒川博行「二度のお別れ」(創元推理文庫)、平田俊子「きのうの雫」(平凡社)。「二度のお別れ」は途中で犯人像がわかり、さらに読み進めていくと、以前に読んだ記憶が。それが思い出せないのは年のせいなのか。もうボケかい。「きのうの雫」は新聞、雑誌に発表したエッセイを集めたもの。軽いものかというとそうなんだけど、どれを読んでも比喩やイメージがすばらしく、ちょっと普通の作家では書けないような文章ばかり。言葉を操る手際というんでしょうか、凡人は嫉妬するしかありませんね。俺には詩人としての印象の強い平田さんだけど、遅ればせながら今度は小説も読んでみなければ。


二度のお別れ (創元推理文庫)