下流社会にオヤジが2人

 夜、J2先生から「最後の原稿を送った」と、勝ち誇ったような電話がかかってくる。一仕事終えた先生は饒舌で、しゃべる、しゃべる。このあいだから先生の話題は健康診断。血糖値が高いことにショックを受けたJ2先生は、俺にも行けとしつこくすすめてくる。が、気ままに暮らしている男ひとり、健康には何の心配もないと思うのだが、今日のJ2先生との話題の中心は老後。下流社会に住むオヤジの行く末を想像すると、ぐんぐん暗くなっていくのであった。