濃ゆいオヤジたち

 陽気に誘われたか、今日は桜が満開だそうです。野川沿いをぶらぶら散歩したいけど、しばらくは机にかじりついていなければならない毎日。来週になったら、出かけてみよう。相変わらず夜ねむれない日々が続いており、今晩は鹿島茂「パリの王様たち〜ユゴー、デュマ、バルザック 三大文豪大物くらべ」(文春文庫)を最後まで読む。3人が同時代人で、交流があったというのも歴史的に興味をそそられるが、それぞれのキャラが立ちすぎているというか、濃すぎて笑いなくしては読めません。ユゴー(=吝嗇家、性の蒸気機関車)、デュマ(=ヒヒおやじ、ハングリーな下半身)、バルザック(=借金王、貴族マニア、誇大妄想癖)というのだから、本当に濃ゆいオヤジたちがいたもんだ。「レ・ミゼラブル」や「三銃士」、「人間喜劇」の諸作を読んでいなくても、面白く読めること請け合いです。


パリの王様たち―ユゴー・デュマ・バルザック三大文豪大物くらべ (文春文庫)