格差社会を思い知った日

 神保町で版元編集者M氏と打ち合わせ。あつかましいけれど、ついでに吾妻ひでお「逃亡日記」をもらっていく。やはり売れているのだとか。次に編プロS社に立ち寄っていると、大阪にいるはずの後輩Oから電話。東京へ異動したのだという。九段下で待ち合わせ、再会。世間話をしているうちに、こいつの年収が大台を軽く超えていると知り、はげしく羨望。大手出版社の社員ともなると、中途採用でもこんなに貰えるのか……。われわれフリーの原稿料は20年前とほとんど変わらないというのに(悔し涙)。本当は相談事があるといわれたのだが、その収入があれば悩みなんてどうにでもなるだろう。今日から俺は後輩Oに対して冷たい先輩になろうと思った。


逃亡日記