しをんのしおり

 久しぶりにエッセイものでも、と三浦しをん「しをんのしおり」(新潮社)。腐女子直木賞作家の初期エッセイ集(2002年発行)だが、このときから文章うまいよなぁ。初出が2001年だから、当時25歳? 恐らく同世代は彼女の才能に激しく嫉妬したと思う。オヤジも嫉妬しているが。とにかく、次のエッセイも続けて読んでみたくなる小話満載。面白いブログを見つけて、しばらくそれにはまる面白さと同等というか。それじゃ作者に失礼だけど、いまのブログの書き方を先取りしたような部分がある。本当はこの人の小説も読まなきゃならないんだが。なお、書影はハードカバー版ですが、新潮文庫でも発売中。三浦しをんの本は、カバーの装幀もいいんだよね。


しをんのしおり