生活

 暖かいと仕事がはかどるというのは、冬の間だけのことでしょうか。なんとか夕方にメール、ファックスを送り、ひと休み。感想が遅れましたが、先月末に発売された福満しげゆき「生活 1」(青林工藝舎)は、いいよ〜(まったく関係ないけど、エレファントカシマシのアルバム「生活」も名盤ですね)。下着ドロを繰り返していた青年(いつもの福満マンガの主人公顔)、コンビニのバイト青年(作家志望)、高校生のメガネっ娘(むちむち)、定年間近のおじさん(くたびれた岡八郎似)が町の小悪党を懲らしめていくうちに、グループは組織と化し、いつしか町の治安を管理する、少々狂信的な集団へと変化する。住人たちは、いつ自分たちが暴力をふるわれないかを恐れるようになり、町はちょっとしたミニ・ディストピア状態。主人公たちは集団から離脱するものの、追われる立場になり、ついに全面対決か、というところで第1巻は終了。福満漫画にはこれまでにないアクション・シーンが連続し、これが結構見せてくれるんですね。続きは本当に出るんだよね!? まぁ、すぐには無理だろうけど、根本敬の「未来精子ブラジル」の例があるから不安だよ。それにしても、「生活」っていいタイトルだな。


生活1