片腕マシンガール

 昨日は漫画のほかに映画を鑑賞したので、忘れないうちにご報告。この8月から日本で劇場公開される「The Machine Girl」(邦題「片腕マシンガール」、監督:井口昇)。いじめによって弟を殺された姉の復讐譚。片腕なのは、いじめグループのリーダーの子の家がヤクザ(服部半蔵の流れをくむ忍者の一族なのだが、現代では表向きヤクザを名乗っているという設定)で、そこでのリンチの結果、斬り落とされてしまったから。その失った腕の代わりにマシンガンをはめて戦うんですね。米国資本(といっても予算は3千万円ほど、撮影期間は12日間というロウバジェット映画)により、寿司、天ぷら、忍者などのジャパニーズテイストをまぶすことが条件だったいうだけに、その辺の盛り具合は見てからのお楽しみ。当初、米国だけの公開だったのが、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭での上映、YouTubeでの予告編の100万ヒット、口コミなどで盛り上がり、日本での上映にこぎつけた模様。「なんだ、B級映画か」と思う向きもありましょうが、はっきりいってこの間見た釈由美子主演の「修羅雪姫」(監督:佐藤信介)より断然おもしろかった。スプラッター映画は苦手なのだが、これぐらい作り物めいていて、演出が過剰だと笑いに昇華されてかえって気持ちがいいぐらい。脇役で光っていたのは、主人公の弟の友人で、これまたいじめグループによって殺された男の子の母親を演じた、亜紗美。AV女優さんだそうですが、演技が抜群にいいっすね。同じAV女優の穂花も出ているんですが、亜紗美のほうが注目かと。


↓米国版DVDパッケージ(やっぱり、背景は富士山しかない!?)



↓予告編