テレビ雑感

 先週1週間は酒(ホッピー)を飲み過ぎたり、風邪をひいたりで不調。今日、やっとのことで体調が戻ってきた。年をとるとはこういうことですか。無茶はできないですね。さて、新しいドラマやアニメが始まりましたが、松山ケンイチを「銭ゲバ」にぶつけてくるとは。キャスティングはぴったりかも。ジョージ秋山の原作では「貧困」はもちろんだけど「公害」がもうひとつのテーマになっていた。いまの時代では「格差」ということなんですね。ジョージ秋山では鬼頭莫宏「ぼくらの」が「ザ・ムーン」のリスペクト作品だが、時代を超えてよみがえってくるジョージ秋山。ウルトラ級に救いのない「ばらの坂道」も、ぜひ復刊してほしいもの。その他のドラマはとくにこれというのが今季はないみたいですが、おやじは「メイちゃんの執事」が結構楽しみだったりして。




 アニメでは上橋菜穂子原作「獣の奏者エリン」がうれしい作品。プロダクションI.Gによる絵本のような背景がいい。また、上橋ファンにとっては、「獣の奏者」の続編がこの夏刊行されるというのがビッグニュースですね。今から楽しみ。




 そんなドラマ、アニメ漬けになっている俺でも少しは本も読みました。岸本佐知子「ねにもつタイプ」(筑摩書房)。単なるエッセイにとどまらない、不思議な味わいのある短編、ショートショートの原石がずらり。書けそうで書けないんですよね、この手の文章って。




 もう1冊はお決まりですがマンガ。今回は、全編が切り絵で描かれたトンデモ作品、梅吉「一杯では終われません」(モーニングKC)。中を見たらびっくりですよ、これ。絵はもちろん、吹き出しのネームまで切り絵なんだから。