オバマ祭り

 仕事のあと横浜で飲んでいて、トイレに入るとボスから電話。ズボンをずりあげながら話を聞くと、明日掲載予定のオバマ大統領の就任演説の概訳とエッセイ、朝9時半までにアップせよとの指令。早く家に帰るようにと言われるが、一人のんべえがいて、なかなか帰してもらえず、結局、家にたどりついたのが12時近く。急いで同時通訳の人に電話して、今日は徹夜ですからよろしくお願いしますと依頼。風呂に入って酔いを醒まそうとするものの、4人でビール、ワイン2本などを飲んでいたので、演説が終わる頃には睡魔が急激に襲ってくる。どちらにしろ俺の仕事は原稿を受け取ってからなので、仮眠を取ろうと思って横になる。ようやく酒が抜けてきた朝6時に起き上がり、ファックスで受け取った原稿をテキスト化する作業に着手(同時通訳の先生はいまだに手書きなので、俺はテキストのベタ打ち要員というわけです)。9時過ぎにようやく終わり、デザイナーさんへ送信。なんとか9時半のサイトへのアップが間に合った(この時点で、ウェブではたぶん通信社配信の概訳より早いアップを達成)。目を真っ赤にしたまま出社すると、今度は全訳の指令が! 午後、同時通訳の先生に会社にきてもらい、先生が1枚仕上げるたびに、俺がそれを読みながらテキスト化する作業を始める。オバマ大統領の就任がこんな極東の片隅に住む俺の生活に影響するとは……。ようやく全訳が終わった頃には、先生も俺もふらふら(俺は酒の影響もあったのだが)。こうして演説後24時間以内に、概訳、全訳、エッセイの3本の企画がアップされたのが、はたしてPVの結果はいかに?