少女ファイト

 今週も漫画ばかりで、普通の書籍は梨木香歩「水辺にて」(筑摩書房)のみ。イギリス、アイルランド、日本の海、湖についての考察を含む、カヤック乗りの面白さを伝えるエッセイ。




 映画の評判はまだ伝わってこないけど、一条ゆかり「プライド」(クイーンズコミックス)の10巻が出た。萌の身ごもっている子の父親は誰かが明らかになり、それを嗅ぎ付けた母親はどう出るか? というところで次巻へ続く。この漫画に関しては表現の新しさ古さがどうのこうのではなく、王道を行く少女漫画としてストーリーを評価するしかないっすね。




 昨年出ていたのを知らなかった古谷実ヒメアノ〜ル」(第1巻・ヤンマガKC)は、前作「わにとかげきす」の主人公、環境をそのままスライドさせて作ったような作品。違うのは1巻から早くも役者が出そろい、殺人事件の予兆がありありなところ。マンネリと叩く人もいるだろうが、このテーマで納得のいく作品を描くという作者の決意かもしれず、今回も俺も最後まで付き合います。




 田丸浩史ラブやん」(アフタヌーンKC)も11巻になり、ロリ・オタ・プーの主人公カズフサもついに一人暮らしを開始(ラブやんも一緒だが)。いつものギャグのパターンではあるのだけど、はまっている身としてはついつい買って読んじゃうのである。




 最後は待ちに待った(半年以上待った)、日本橋ヨヲコ少女ファイト」(イブニングKC)の第5巻。今回は大阪遠征の試合シーンが中心でキャラクターたちの活躍が大いに楽しめる。が、また次の巻が出るまでに半年以上待たねばならないのか……。